攻めのWebデザイナー

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ヨーロッパ周遊 
~僕らの歩んだ20日間~ 

いよいよ大学4年生となり最後の夏休み。これまで通り旅しても面白くないなぁ。これまでの経験を引き継いでくれる人はいないかなぁ?そこで浮かんだのが弟の顔。紆余曲折ありまして2人でヨーロッパに行くことが決定。

これまでに経験した東北へのメッセージ、トークライブ、幸せ探しどれもこれも自分で動いてきたからこそ得られた経験。弟にも大事な何かを感じてもらえたらなぁと思っていた。だからこそ手取り足取りすることは全く考えていなかった。弟にとっては試練の連続だったけど大きく大きく成長した旅のエピソード。

実家は鹿児島。僕は大学で福岡にいることもあり福岡からヨーロッパには連れていくけど鹿児島から福岡は1人で来てくれないという提案。当時小学3年生、県外に1人で出たことすらない弟。鹿児島から福岡まではバスで4時間の長旅。ここからスパルタな旅が始まった。

母親が運転手に天神で降りるかどうか見守ってほしいと声をかけ人生初の1人旅がスタート。運転手さんのお世話になることもなく無事福岡に辿り着く。すごいね、今だからこそいうけどお兄ちゃんが逆の立場なら絶対できなかったよ。すごすぎる!と声をかけ両親にも連絡。電話越しに両親からも褒めてもらった。そして、親戚からも褒めてもらった。この後は大好きなラーメンを食べて上機嫌。

話は少し飛んで機内での出来事。どうやらトイレに行きたくなった様子。1人で行っておいで!といっても場所が分からないと返ってくる。そのあたりに立っているお姉さん(CA)に聞いてごらん!といっても英語が話せないと返ってくる。トイレットって単語だけ知っていれば大丈夫!と伝えてようやくお姉さんのもとへ歩き出した。ジェスチャーをしながら会話をする弟。戻ってきた弟にどうだった?と聞いてみると普通に行けたと返ってきた。

またまた話は飛んで現地の電車での出来事。〇個先で頭文字はABCって駅に着いたらお兄ちゃんに教えてね!と伝えた。1駅先でも着いたかどうか食い入るように駅名を見る弟。まだまだ先でしょ!と思いながら見守った。結果的には着いたよ!と教えてくれることもあったり何も反応がないので着いたから降りるよ!と声をかけることも。

こんな経験から地球の歩き方でドイツ語(こんにちはとありがとう)を調べたり、道端で人とぶつかってしまうと英語なんて話したこともなかったのにsorryと言うようになり少しずつ変化していく。

フルーツの屋台通りを通ったとき、イチゴが買いたい!と言われた。何も言わずお金を差し出すと何の躊躇もなくお金を受け取った。覚えたドイツ語を使いながらコミュニケーションを取り食べたかったイチゴをお買い物。何も教えてはいないけど少しずつ、少しずつ変化していく。